花別の花言葉

アネモネの花言葉・誕生花は?紫・青・ピンクなど色別の意味と由来

アネモネ

古くから人とのかかわりが深くギリシャ神話や多くの伝説に登場している花であるアネモネ。

世界中各地で咲き誇り、特にヨーロッパ南部から地中海東部沿岸地域の原生地から各地への伝播には、十字軍や巡礼者が深く関係しています。

この記事は、歴史的にも花の魅力も奥深いアネモネの花言葉をご紹介します。

アネモネ全般の花言葉は?

アネモネの花言葉には、

「儚い恋」「恋の苦しみ」「薄れゆく希望」「清純無垢」「無邪気」「辛抱」「期待」「可能性」「嫉妬のための犠牲」

というものがあります。

非常にたくさんの花言葉を持っていることがわかります。

花言葉がたくさんあるので、以下でいくつかのカテゴリーに分けてご紹介したいと思います。

恋に関する花言葉

アネモネの恋に関する花言葉には、「儚い恋」「恋の苦しみ」があります。

アネモネはギリシャ神話の伝説の中で、離れ離れになってしまった恋人を花の姿に変えたものがアネモネであるという言い伝えや、愛憎の果てに恋敵を殺してしまった際に流れた血がアネモネになったという言い伝えが残されており、これらの悲しい言い伝えから非恋を連想させる花言葉を持つようになったのではないかと思います。

アネモネの伝説については、アネモネの花言葉の由来の項に詳しくまとめています!

影を感じさせる花言葉

アネモネには「薄れゆく希望」「辛抱」「嫉妬のための犠牲」といった影を感じさせる花言葉があります。

アネモネは華やかでありながら、どこか影を感じさせる魅力を持っています。

純粋さを感じさせる花言葉

アネモネには、「清純無垢」「期待」「無邪気」「可能性」という花言葉があります。

どの花言葉にも見るものを一気に引き込む美しさをもつアネモネの純粋な魅力から連想されるものばかりです。

アネモネの色別の花言葉は?

アネモネは、赤・白・紫・青・ピンクの花を咲かせることが知られています。

咲かせる花の色ごとに異なる花言葉はあるのでしょうか?

それでは、色ごとの花言葉を見ていきましょう。

赤色のアネモネには、「君を愛す」「根気」「辛抱」という花言葉があります。

アネモネの赤色は燃えるような色なので、内面の燃えるような感情を表す花言葉がふさわしいと言えます。

白色のアネモネには「真心」「真実」「希望」という花言葉があります。

アネモネの白色は純白というのにふさわしいほどの清廉な白色ですので、ピュアな花言葉がぴったりですね。

紫色のアネモネには「悲しみ」「あなたを信じて待つ」「信じて従う」という花言葉があります。

アネモネの鮮やかな紫からは内面の葛藤を感じられ、この花言葉が似合いますね。

青色のアネモネには「あなたを信じて待つ」「待望」「固い誓い」という花言葉があります。

アネモネの青色は、例えるなら極度に高温になった青い炎のようであり、想いの極致を思わせる「あなたを信じて待つ」「待望」「固い誓い」という言葉がふさわしいと言えます。

ピンク

ピンク色のアネモネには「待望」という花言葉があります。

アネモネのピンクは、かわいらしい印象を受けまっすぐな気持ちを感じさせます。

アネモネの花名・花言葉の由来は?

アネモネの名前は、ギリシャ神話の花の女神「フローラ」の侍女であったアネモネに由来しているという説があります。

また、アネモネの花言葉は、名前の由来となった花の女神フローラの侍女であるアネモネの悲しい恋物語に由来があるという説があります。

悲しい恋物語はギリシャ神話で語り継がれています。

春の訪れを知らせてくれる西風の神「ゼフュロス」は、アネモネと相思相愛でした。

しかし、風邪の神ゼフュロスは、花の女神フローラと夫婦関係であったのです。

当然花の神フローラも西風の神ゼフュロスのことを愛しており、ゼフュロスとアネモネが相思相愛であることに気がつき激怒してしまいます。

そして、花の女神フローラは自身の恋の邪魔ものであるアネモネを追放してしまいます。

しかし、ゼフュロスは花の女神フローラとの関係を悪化させることはできないとしつつ、アネモネを忘れることのできない悲しさから泣く泣くアネモネを花の姿に変えてしまったという伝説があります。

また、ギリシャ神話では、アネモネの花言葉の由来となったとされる悲しい伝説があります。

美と愛の女神アフロディーテの情婦である軍人アレストの物語があります。

ある日、美と愛の女神の息子であるキューピットの放った矢が、誤ってアフロディーテの胸にあたってしまいました。

アフロディーテは胸の傷が癒える前に、最初に見た美少年アドニスに恋をしてしまいます。

そのことを知ったアフロディーテの情婦である軍人アレスは、嫉妬のために自身をイノシシに変身させ、アドニスを殺してしまいます。

この物語には結末が二つあり、一つは、その時にアドニスから流れた血がアネモネの花となったというものがあります。

二つ目には、アドニスの死を知ったアフロディーテが流した涙がアネモネの花になったという結末です。

どちらの結末にしても、愛と憎しみが引き起こした悲しい結末です。

このようにアネモネには、悲しい物語が花の由来として語り継がれている点から、悲しい花言葉を持つとされるようになったといわれています。

アネモネはいつの誕生花?

1月22日、3月12日、3月13日、4月2日(白)、4月4日(赤)、4月6日

アネモネは誕生日プレゼントにおくる際には注意が必要です。

アネモネには、非恋を連想させる花言葉もあるため、アネモネを送る際には

  • 込めるメッセージに応じて色を考える
  • 花言葉をメッセージカードに添える

などの一工夫で相手に誤解されずに想いを伝えられるようになりますから、おすすめです。

アネモネの季節・開花時期

アネモネの季節は、春の訪れを感じさせる季節だとされています。

春の陽気さと少しの不安を感じさせる季節に、アネモネのもつ影を感じさせる華やかさとマッチしていますね。

また、アネモネの開花時期は2月から5月とされています。

アネモネは、非常に美しい花でありながら悲しい花言葉をもつなど、意外性のある花であると言えます。

アネモネを贈る際には色や花言葉を考える一工夫であなたの気持ちを語らずとも雄弁に伝えてくれるものになるでしょう。